【フリーランスデザイナーの現状と実態】職歴は関係なし!?WEBデザイナーに必要なスキルと学習方法とは
株式会社デイトラ(本社所在地:東京都豊島区、代表取締役:大滝 昇平)は、フリーランスとして活動しているWEBデザイナーを対象に、「フリーランスデザイナーの現状・実態」に関する調査を実施しました。
私ども株式会社デイトラが前回実施した調査では、ライターやデザイナーとしてフリーランスという働き方を選択する方が増えている一方で、独立して活動するためにはスキルを身に付けることが大切ということが分かりました。
IT関連のフリーランスでいえば、特別なスキルを必要としないWEBライターに比べて、“WEBデザイナー”になるためにはそれなりのデザインスキルを習得する必要があるでしょう。
では、デザイナーの知識がない方は、どうやって“WEBデザイナー”になるために必要なスキルを身につければ良いのでしょうか。
また、どのような方法でスキルアップを図れば良いのでしょう?
実際に、フリーランスとして活躍中の現役WEBデザイナーの方々にお聞きするのが一番の近道かもしれません。
そこで今回、オンラインプログラミングスクール『デイトラ』(https://www.daily-trial.com)を運営する株式会社デイトラ(https://tokyofreelance.jp/tokyofreelance/)は、フリーランスとして活動しているWEBデザイナーを対象に、「フリーランスデザイナーの現状・実態」に関する調査を実施しました。
・フリーランスで活躍するWEBデザイナーの現状とは?
はじめに、WEBデザイナーの前職に関して伺っていきたいと思います。
■フリーランスになる前のお仕事は?
- フリーランスが初めての仕事です(20代/女性/京都府)
- 接客業(30代/女性/神奈川県)
- 普通の企業で事務の仕事をしていました(40代/男性/埼玉県)
- 制作会社でwebデザイナー(50代/女性/東京都)
などの回答が寄せられました。
前職がWEB関係の方がいる一方で、WEBデザイナーとは関係のない職場から転職している方もいることが分かりました。
またフリーランスのWEBデザイナーが初めての仕事という方もいることから、必ずしも前職での経験が重要というわけではないのかもしれません。
働き方改革により副業を認める会社も多くなってきましたが、WEBデザイナーの仕事は本業と副業どちらで活動しているのでしょうか。
そこで、「WEBデザイナーは本業と副業、どちらで活動していますか?」と質問したところ、『本業(47.9%)』『副業(52.1%)』と回答しました。
WEBデザイナーは作業環境が整っていればどこでも作業でき、スケジュール管理も自分で行えることから、本業、副業どちらでも活動しやすい職種のように思われます。
WEBデザイナーとして活動しようと考えている方は、収入も気になるところではないでしょうか。
そこで、「WEBデザイナーとしての年収はどのくらいですか?」と質問したところ、『200万円未満(43.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『200万円~400万円未満(23.5%)』『400万円~600万円未満(16.2%)』『600万円~800万円未満(7.9%)』『800万円~1,000万円未満(4.6%)』『1,000万円以上(4.0%)』と続きました。
WEBデザイナーは実績重視の職種なので、経験や知識の差によって年収も変わってきます。
その中で、200万円未満~600万円未満の割合が多いことから、WEBデザイナーとしての年収はこの辺りが相場となってくるのかもしれません。
・WEBデザイナーのお仕事ってどんなことをする?その“やりがい”とは?
先程の調査で、フリーランスでWEBデザイナーとして活動している方の前職や年収について分かりました。
WEBデザイナーと一口に言っても、HPデザイン、アプリデザイン、LPデザインなどの種類がありますが、どのようなWEBデザインに携わっている方が多いのでしょうか。
そこで、「仕事の内容はどのようなことをしていますか?(複数回答可)」と質問したところ、『HPデザイン(60.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『バナーデザイン(32.9%)』『WEBカタログデザイン(30.6%)』と続きました。
『HPデザイン』『バナーデザイン』『WEBカタログデザイン』といった普段私たちが見る機会の多いデザインをされている方が多いようです。
フリーランスとして活動するには自分で営業活動をしなくてはいけませんが、フリーランスのWEBデザイナーの方はどのようにして依頼先をみつけているのでしょうか。
そこで、「依頼先はどのようにして見つけていますか?(上位3つ迄)」と質問したところ、『友人や知人の紹介(38.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『登録しているフリーランス専門エージェントからの斡旋(33.8%)』『クラウドソーシングなどのマッチングサイトで都度受注(29.5%)』と続きました。
営業活動をする上で、友人や知人になら営業を持ち込みやすいこともあるかもしれません。
また、仕事を斡旋しているプラットフォームも充実していることから、依頼先は比較的見つけやすいように窺えます。
仕事をしていくにはやりがいがあるとやる気にも繋がるかと思いますが、WEBデザイナーのやりがいとはどのようなことでしょうか。
■WEBデザイナーというお仕事の“やりがい”とは
- 全て自分で行うので、工程が多く大変ではあるが、完成時のお客様のリアクションでやってよかったと思う(20代/男性/宮崎県)
- ふわふわしたイメージのものを形にしていって、お客様の満足のいくものが形になったとき(30代/女性/岡山県)
- 色々なデザインを考えるのが楽しい。辛いのは顧客とマッチングするのが大変なところ(40代/女性/長崎県)
- デザインしたTシャツをアーティストがライブで着てくれたり、デザインしたCDジャケットなどが販売されたとき(40代/男性/埼玉県)
- 顧客が喜んでいることを確認できたとき。実現するためにコードやプログラミングとの戦いでなかなか上手くいかない時はつらい(50代/男性/茨城県)
などの回答が寄せられました。
クライアントの満足度がやりがいに繋がっていることが窺えます。
また、コーディングなどの技術は日々進化しているものなので、新しいものを受け入れることが苦ではない方に向いているようです。
・WEBデザイナーになるために欲しいスキルとは?どこで勉強すれば良い?
ここまでの調査で、WEBデザイナーの仕事内容や依頼先の見つけ方、やりがいについて分かりました。
では、WEBデザイナーになるためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。
そこで、「WEBデザイナーになるためには、どのようなスキルを学ぶべきだと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『Photoshop(59.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『HTML,CSS,JavaScript(56.9%)』『Illustrator(51.1%)』『AdobeXD(30.6%)』『Sketch(18.4%)』と続きました。
まずは、WEBデザインをしていく上で必須の『Photoshop』や『Illustrator』などの画像やグラフィック、『HTML,CSS,JavaScript』といったコーディングの基礎的なスキルを身に付ける必要があるようです。
では、デザインスキルの他に必要なスキルはどのようなものがあるのでしょうか。
「フリーランスのWEBデザイナーとして大切な非デザインスキルは何だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『コミュニケーションスキル(54.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『リサーチスキル(40.9%)』『作業スピード(38.4%)』と続きました。
クライアントから依頼されたものを上手く具現化し満足してもらうことによって次の依頼へ繋がることも予想されるため、求められているものを正確に理解するための『コミュニケーション能力』や『リサーチスキル』が重要のようです。
また、クライアントを待たせない『作業スピード』も必要になるように思われます。
・フリーランスとしてやっていくためには?どうすればWEBデザイナーになれる?
先程の調査で、WEBデザイナーとして必要なスキルについて分かりましたが、必要なスキルを身につけた後は、どのようにスキルアップしていっているのでしょうか。
■デザイナーとしてのスキルアップ方法
- 先輩デザイナーとなる方々のデザインや仕事関連の発信から常に勉強し、自身でも色々な制作物を制作する事で、スキルトレーニングをするようにしている(30代/女性/東京都)
- 同分野のウェブサイトやメディアから情報を得る。YouTubeや有料動画チュートリアルで気になったものを見る。気になった参考書があれば購入する(30代/男性/茨城県)
- 時間がある時にウェブデザイン系のブログサイトやYouTubeで補完(40代/女性/東京都)
- Adobeのソフトを中心にとにかくいろいろなコンテンツを作り、分からなければ調べ、また作るの繰り返し(50代/男性/兵庫県)
などの回答が寄せられました。
WEB関連の仕事は日々情報が更新されていくので、情報発信のスピードが速いウェブサイトやメディアを活用していることが窺えます。
また、色々な制作物を作ることによって習うより慣れよというスキルアップの方法もあるようです。
では、知識ゼロで今からWEBデザインを学習するとしたらどのようなステップで学んでいけばよいのでしょうか。
■これからWEBデザインをゼロから学習するためのステップとは
- 体系的にまとめられた一冊の本を学習してから、どれだけ安くてもいいので一つ、仕事を受注して完了させてみる(20代/男性/青森県)
- ソフトを使える環境と、それを教えてくれる人がいるところで、使いこなせるまで学習する(30代/女性/大阪府)
- 超基礎を動画で学んでブログを立ち上げてWordPressでとりあえずビジネス系サイトを真似る(40代/男性/静岡県)
- プログラミングの概念、Webの仕組みからしっかり学ぶこと。作りたいものをイメージしてコードに落としこむ練習(50代/男性/愛知県)
などの回答が寄せられました。
学習方法は色々ありますが、キャリアスクールに通うというよりは自身で学習し実際に作成して学んでいく、というステップを選択していることが窺えます。
・【まとめ】フリーランスデザイナーの実態が明らかに!
今回の調査で、フリーランスでWEBデザイナーをしている方は、前職での職種はあまり関係なく転職していることが判明しました。
そのため、WEBデザイナーを目指そうと思った時から学習を始めても遅くはない職種のようです。
WEBデザイナーとして活動するにあたり『Photoshop』や『Illustrator』『HTML,CSS,JavaScript』などの知識とスキルは学んでおく必要があり、WEBデザイナーになった後も自身で必要なスキルについては学び続けることや、実際に制作物を作っていくことで身に付けていくことがフリーランスのWEBデザイナーとして収入が上がる1番の近道かもしれません。
これからWEBデザイナーの学習を始める方は、自身で情報を集め一通りの学習が済んだら練習で作成してみたり受注したり実際の“WEBデザイン”に慣れていくと良いようでしょう。
調査概要:「フリーランスデザイナーの現状・実態」に関する調査
【調査期間】2021年12月22日(水)~2021年12月24日(金)
【調査方法】インターネット調査
【調査人数】1,038人
【調査対象】フリーランスとして活動をしているWEBデザイナー
【モニター提供元】ゼネラルリサーチ